保育園看護師が考える保育園に必要なこと危機予知訓練(KYT)〜これで事故を防ぎ子どもも自分も守る〜

育児

はじめに

なぜ危機予知訓練が保育園に必要だと考えたかというと。

保育園で起こったニュースを見ている中で、もしかしたら守れたかもしれない命、今後絶対にこんなことをおこさないようにしなくてはいけないそんな気持ちを持ちながら保育園で看護師として働いています。

ただ、保育園の中で何かされていないことがあるとふと思ったことがありました。

それは、危機予知訓練です。これは看護師の世界では割としていることなので、そうか場所も変わればと思いましたが、ぜひして危険対策をしてほしいなぁと思いました。小さな命を守っているので。

危機予知訓練とは何か。

危険を予測して事故を未然に防ぐトレーニングです。
メリットとしては、
・安全意識が高くなる
・最後の目標設定で統一した行動がとれる
・他の人の危険の観点を知ることができ自分以外の意見も聞ける
があるかなと思います。

病棟看護師もよくしたりしますが、工場など危険な現場で仕事をする人も日々活用されています。

実際に事例をあげてKYTをしてみよう。

事例 

〇月▲日11時20分 0歳児クラス 園児10人 保育士4人 栄養士2人(厨房にいる) この保育園では0歳児クラスの保育士が検食することになっている。アレルギー児は卵アレルギーの園児が1人。その子は完了食。10人中全て1歳以上になっているが、2人はまだ移行食、そのほか8人は完了食を食べている。

給食の準備をしていたとき。一人は子どもの手を洗わせ椅子に座らせ給食が配膳されるのを待っていた。椅子に座らせる順番はいつも決まっておらず、だいたい月齢順に座らせるが、アレルギー児はかもう一人の保育士は検食を行っていた。検食が終了した時に検食担当の保育士に栄養士から「今日は○○を使っているので▲▲ちゃんは別のメニューにしています。」と言われる。検食担当の保育士は配膳しに来た保育士にその子を伝えた。その後配膳担当の保育士が給食を運び、待機している保育士に「今日は○○を使っているようなので、▲▲ちゃんは別メニューです」と伝える。しかし、お腹がすいている子も多く泣いている子が多かったためしっかり聞き取れず、待っていた保育士が受け取りアレルギー児にアレルギー対象の食材が入ったものを配膳してしまう。帰ってきた検食対応の保育士が見つけて食べる前に交換することができた。

1.どうゆう経緯でそうなったのか文章にまとめる。

上記で書いたようなことを書いたらOKです。

給食の準備をしていたとき。一人は子どもの手を洗わせ椅子に座らせ給食が配膳されるのを待っていた。椅子に座らせる順番はいつも決まっておらず、だいたい月齢順に座らせるが、アレルギー児はかもう一人の保育士は検食を行っていた。検食が終了した時に検食担当の保育士に栄養士から「今日は○○を使っているので▲▲ちゃんは別のメニューにしています。」と言われる。検食担当の保育士は配膳しに来た保育士にその子を伝えた。その後配膳担当の保育士が給食を運び、待機している保育士に「今日は○○を使っているようなので、▲▲ちゃんは別メニューです」と伝える。しかし、お腹がすいている子も多く泣いている子が多かったためしっかり聞き取れず、待っていた保育士が受け取りアレルギー児にアレルギー対象の食材が入ったものを配膳してしまう。帰ってきた検食対応の保育士が見つけて食べる前に交換することができた。

2.何が問題なのか箇条書きで記載する。

・給食の準備を始める前に栄養士からすべての保育士にアレルギー児の対象の食材を出すのでその子は別メニューだと伝えていない。
・また聞きが多すぎるので情報が不確かかもしれない。
・栄養士が言わなくてはわからない環境がある
・ご飯前の準備がバタバタしている、人材不足
・役割分担があいまいで確立されておらずいつもばたばたしてしまう
・アレルギー児がいつでも対応できるような場所に座っていない

3.一番大事だと思うものをピックアップしてそれに対する対応を考える

・また聞きが多すぎるので情報が不確かかもしれない。をピックアップするとします。

目に入るところに今日のメニューでアレルギー食材が使われているかわかるようにする

準備でバタバタするまえに指差し確認をする

何度も声をだし確認し合う

給食を持ってきた人、配る人は指さし声かだし確認でダブルチェックする

給食を渡す栄養士、受け取る保育士も指差し声出し確認をする。

4.3.で考えたものをひとまとめにする

わたしたちは給食準備の前からアレルギー食材の確認を行い、持っていくとき、園児に配膳するときにダブルチェックするぞ!!

5.話合った人で声出し確認する

4で決めた言葉をみんなで声に出して読んでみます。声に出すことで自分たちの中でも意識が産まれます。

どんな時にするのがよいのか。

大きなインシデントになってからでは遅いので、インシデントがおこる前のヒヤッとした瞬間の時点でするのが良いです。

大切な命を預かっている保育園なので大きなインシデントになってはいけないからです。

そのためにはちょっとこれはこわかったなぁ。もっとこうすればよかった。
こうすればいいのにと思うことを日々言い合えることも大切です。

保育自体の勉強会も大事ですが、やはり保育園全体で子どもの命を守るという意識も必要だと思います。

おわりに

KYTシートを作成してみました。良ければ上記からダウンロードしようしてください。

危機予測訓練どうでしたでしょうか?


看護師時代は結構嫌だなと思っていましたが、実際看護師時代これで若手の意見を上司も理解してくれるなんてこともあったのでみんなの意識の見直しにいいなぁと思ったこともあります。

ぜひ保育園でもされた方がいいかなと思います。古い保育の見直しにもなるかもしれません。

時代によって子どもも変化していきます、その時代に合わせた保育も必要かなと思います。


ぜひ参考になると嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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